約0.3mmのアルミ板材を、プレス機で絞り加工により浅いカップに成形します。DI加工プレス機でそのカップは図のようなロングストロークの横型の再絞りダイスと、それに続く2〜3個のしごきダイスをくぐり抜けて側壁部が薄く加工され、最後にドーミングダイに当たって底部のドーム形状が成形されます。この再絞りからドーム成形までは、ワンストロークで一気に加工します。
図:缶胴の製造工程(DI加工)
缶の高さを一定に切り揃えた後、洗浄、外面の印刷塗装、内面塗装、を行います。
開口部の径を口絞り加工で小さくした後、缶蓋を巻締めるためのフランジ形状をスピニング加工で成形し、全数検査機を経て梱包します。
一連の工程は搬送コンベアで連結された一貫ラインで自動制御されており、1分間に2000缶を生産する高速ラインとなっています。
図:缶胴の製造工程
予め塗装した約0.25mmのアルミ材を図のようにプレス機で絞り加工と外周部のカール加工を施した後、カール部にシール用のコンパウンドを塗布して、軸対称形状のシェルを作ります。
図:缶蓋の製造工程(シェル成形)
さらにプレス機で写真のように、シェルの中央にタブを取り付けるための凸部を形成し、断面がV字形の刃先をした金型 を押し付けて飲み口部の溝を成形し、パネルの剛性を高めるための凹凸や文字を成形し、別途タブ用のアルミ板を連続成形してタブの形状に加工し、シェルの中央に加工した凸部にタブをかしめて一体化します。シェルからのこれら一連の加工は1台のプレス機の中で順次移動させながら行われます。その後、全数検査機を経て梱包します。
一連の工程は搬送ラインで連結されて自動制御されています。
図:缶蓋の製造工程(リベットスコアタブ取付)